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■目の充血
片方の目がある日突然充血し、白目が真っ赤になったことがありますか。
これは結膜下の出血で、とても重い症状のようにみえますが、痛みやかゆみも伴いませんし、視力に影響がでるわけでもありません。咳やくしゃみをした時、重いものをもちあげた時、排便時など一般に頭部へ送られる血流の圧力が高くなった時におきやすいといわれています。原因としては、結膜の血管から血液がもれて、白目を覆っている透明の膜へ広がるためにおこるといわれてますが、数週間で血液は吸収され、一般的にはまったく問題はありません。
治療法は特にありませんが、実際には驚いて医療機関を受診される方が多い症状のひとつなのです。
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■爪が弱い
爪が弱いという悩みは、医療相談の中で比較的頻度の高い相談のひとつであり、時には甲状腺疾患、貧血などの内科的な病気が原因となる場合があります。
しかし爪の割れは、日常での使いすぎが原因になっていることが多く、そのなかでも最大要因が水です。一見すると爪は固く、防水性が高いように思われますが、実際には非常に浸透性が高く、水分があると爪は膨張し、乾燥すると縮小します。特に寒い時期には、爪が乾燥しやすく、このような変化をくりかえすと、爪は容易に割れてしまいます。
さらに洗剤も爪を科学的に乾燥させ、爪研ぎやマニキュアの使いすぎも爪を傷めます。
まずこのような悩みをかかえている方は、直接水に手を侵すことをできるだけ避けることが肝要ですが、水を使った場合はすぐに、保湿ローションを手だけではなく、爪にもぬることが有効な対策です。
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■うがいの効用
最近は以前と比較して、帰宅時に手を洗ってうがいをする習慣が薄れてきたようです。しかし近年増悪した大気汚染は、呼吸器疾患である喘息、気管支炎、鼻アレルギー等の発症に関連しているといわれています。
鼻は呼吸器の入り口であり、吸い込まれた空気は鼻粘膜を通過し、綿毛運動によって鼻咽喉に達します。鼻の中で炎症がおこると、粘膜が厚くなり、粘液が過剰に分泌されます。この鼻咽喉後壁の慢性的炎症が最近多くなってきており、後鼻漏(鼻の奥から喉にいく鼻水)や軽度喉頭痛のみばかりでなく、肩こりや頭痛等を誘発することもあります。その際は通常の内服薬のみでは効果が充分得られないことがあり、耳鼻咽喉科での鼻咽喉処置が有効な場合があります。さらにこれらに加えて”うがい”によって、毎日の汚れを自分自身で取る習慣をつけることをお奨めします。その方法は必ず毎日、少なくとも3回以上は行い、いわゆる”がらがらぺっ”の要領で、鼻から水がとびだすくらいに鼻咽喉を洗浄することです。また薬がなくなるとやめてしまう人も多いため、うがい薬を無理に使う必要はなく、通常の水道水で”うがい”の習慣をつけたほうがよいと思います。
”うがい”は最も簡便な方法であり、鼻咽喉炎だけでなく、アレルギー様症状が治った人もおり、また”かぜ”を予防する上でも大変よい方法です。
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■肥満の考え方
肥満とは体格をあらわす指標であり、身長と体重から種々の方法で算出されるものです。肥満は悪者にされがちですが、現実にはお年寄りで少し太めの方は、痩せている方と比較して寿命の長い人が多いかもしれません。実は肥満が病的であるということは”量的に脂肪がたくさんたまっている”ということよりも、”質的にどこにたまっているか”が問題なのです。
病的肥満と考えられる内臓脂肪型肥満は脂肪蓄積の分布異常であり、約9割はなんらかの合併症をもつといわれています。これに合併しやすい疾患と病態は、糖尿病、高脂血症、脂肪肝、冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞等)、高血圧症等があげられ、ほとんどは生活習慣病に起因するものです。
病的肥満の治療としては、食事療法がまずあげられますが、間違ったダイエットにより”やせた”と”やつれた”を勘違いされている方を時々みうけます。本来の意味の”やせた”とは、筋肉、骨等の容量を落とさずに、脂肪のみ燃焼させた状態をさします。また食習慣の問題で、早食い、不規則な食事時間(特に就寝前の多食)が原因で、肥満が進行する方も比較的多くおり、これらの是正により肥満がかなりのケースで改善傾向を示します。
次に重要なものとしては運動療法がありますが、歩行一万歩を一日運動量の基準と記載する書物が比較的多いようです。現実的にはこれは、ゴルフコース9ホール分の歩行量に相当するものであり、時間のとれない方はまず歩行30分を目安にされるとよいと思います。
最後に、肥満は摂取熱量が消費熱量を上回ったときにおこるものであり、一度御自分の一日の摂取カロリー、運動量等はチェックしてみて下さい。
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■VDTによる健康障害
VDT作業とは、コンピュータ等のCRT画面や液晶画面を近くで凝視しながら、キーボード、マウスを操作する作業で、従事する人々は急速に増加しています。VDT作業をする人は、視覚障害、肩こり・筋肉痛、頭痛、不眠などの不定愁訴や自律神経失調様の訴えを生じやすく、これを一般にVDT症候群といいます。眼症状は種々ですが、一番多いのが”眼の疲れ”で、他に眼痛、羞明、乾燥感、物が二重にみえる等の訴えが多いようです。またVDT作業時には瞬目数の減少がおこりやすく、目の疲れの要因としてドライアイの関与が考えられています。VDT作業者がこれらの症状を訴えて医療機関を受診した場合、まず屈折異常、調節異常、眼位異常、そして器質的疾患がないかを検査し、鑑別しますが、内的要因として種々の全身疾患、自律神経失調症、心身症などの関与も考えられる場合があり、それぞれの対策も必要です。
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■鉄欠乏性貧血
鉄欠乏慢性貧血とは、生体内の鉄が長期にわたり高度に欠乏した際におきる貧血で、健康診断では、しばしばみうけられるものです。
この鉄欠乏は(1)供給不足、(2)需要拡大、(3)喪失過剰のいずれか、もしくは種々の組みあわせによって発生しますが、最も重要な原因は出血による喪失過剰であり、本症をみた際には婦人科、消化器疾患を始めとする出血を伴う基礎疾患の存在の有無を考慮にいれなければなりません。
治療は、まず鉄欠乏をきたす原因の除去ですが、一般には経口鉄剤が用いられます。現在市販されている鉄製剤は1日1回の服用で十分な効果が期待できるものが多く、服用法も簡便になってきました。なお、鉄剤を服用すると消化器症状を訴える例が時々ありますが、心理的な要因が加わっている場合が多く、製剤を変更すれば大丈夫なことがよくあります。また、経口鉄療法は貯蔵鉄を作り、再発を防止するため、貧血のデータが正常域に復した後、3〜6ヶ月継続することが大切ですので、鉄剤投与されている期間は、医療機関を定期的に受診されることをおすすめします。 |
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■心筋梗塞-なりやすい人と予防-
心臓は心筋という筋肉で構築されており、この心筋に酸素や栄養を供給する血管を冠動脈といいます。
心筋梗塞の原因のほとんどは、冠動脈の硬化です。冠動脈硬化をおこしやすくする危険因子としては、糖尿病、肥満、A型行動様式、ストレス、過労等あげられますが、最も重要なのは喫煙、高コレステロール血症です。なお、一般にA型行動様式人間とは、万事に精力的で、仕事熱心であり、性格も自己顕示欲が強く、活動的な人をいいます。
みなさんはいかがでしょうか?
-心筋梗塞の予防-
心筋梗塞に関しては、タバコは絶対よくありません。禁煙してください。食事はバランスよく、動物性脂肪のとりすぎには注意し、夜食は控えて下さい。また、アルコールは1日日本酒1号、ビール1本、ウィスキーダブル1杯が適当量といわれています。トイレは西洋式で、毎日便通がつくように心がけましょう。入浴はぬるめの温度(38〜40℃)で、長湯はよくありません。
運動は一般に、歩行、ゆっくりとしたジョギング、サイクリング、軽い水泳等の運動が好ましく、短距離走、腕立て伏せ等瞬発力を要するものは、有害なことさえあります。
ただしすでに心筋梗塞のある人は、運動の可否、運動量について必ず主治医の指導にしたがって下さい。 |
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■現在の脳血管障害
脳血管障害とは、一般に脳及び脳に血液を送る血管が狭窄ないし閉塞したり、破れて出血した状態をいい、代表的な疾患としては、脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳出血、クモ膜下出血等があります。この中でも、長い間脳出血が圧倒的に多く、それがわが国の特長ともいわれてきましたが、最大因子としての血圧水準の低下、住環境や食生活の改善は、脳出血の減少をもたらしました。しかし、その反面、脳梗塞は増加傾向を示し、危険因子である高血圧、心房細動、糖尿病、高脂血症等の予防と治療がより重要になってきています。
一般に脳出血は、急激に倒れ、意識障害を呈し、片麻痺を合併する重度な場合が多いのですが、脳梗塞等の虚血性病変の発作は脳出血と比較して、突然意識を失って倒れることは少なく、手足が急にしびれたり、”ろれつ”がまわらなくなったり、比較的経度の症状が初発となる頻度が多いのです。そのためか脳梗塞の場合は、心筋梗塞と比較すると、一晩様子をみてしまう例が多いかもしれません。しかし、脳梗塞は発症して時間以内、可能なら3時間以内に治療を開始することが機能回復と予後の面からよいと最近明らかにされています。
またクモ膜下出血は、中高年、激しい頭痛、一過性意識障害が典型像ですが、意識障害が遷延する場合は、外科的処置の必要な場合が多い疾患です。
このように脳血管障害といっても、様々な病態がありますが、早期診断と初期治療が重要な点は共通であり、脳血管障害と思ったら早急に専門医療機関を受診することが大切です。 |
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■日射病と熱射病
”日射病”と”熱射病”は、よく似た名前なので、同じ病気と思われている方も多いようですが、厳密には違うものであり、炎天下で直射日光を長時間、頭部や頚部に受けて発生するのを”日射病”、高温・多湿の場所で体内の熱が発散できないで発生するのを”熱射病”といいます。
日射病は、炎天下に激しい労働や運動をした時によくおこりますが、発汗による脱水と、日光による皮膚血管の拡張や筋肉の血流増加によって心臓へ戻ってくる血流が少なくなっておこる循環不全が病態の中心です。
一方、熱射病は熱産生に熱放出が追いつかず、体温調節機能が破綻し、高い体温に体が対処しきれなくなった状態をさします。ですから、熱射病は、日射病が重度化したときのみならず、冬によく暖房のきいた部屋で厚着をしたりした時にもおこる可能性があります。
症状としては、まず全身倦怠感、脱力感、口渇、頭痛、嘔気、めまいなどが出現し、次第に意識障害をきたします。また、全身状態の回復しない人や体温が上昇している人は、早急に医療機関を受診すべきですが、41.5℃以上の高体温が冷却や輸液によっても改善しない時や多臓器不全を呈する時は、予後不良といわれています。
応急処置としては、日陰など涼しい場所に寝かせ、衣服をゆるめ、体温をさげるため冷水で体をふいたり、タオルなどで風を送ったり、スポーツドリンクを飲ませたりするとよいでしょう。
最後に、高温多湿の夏には、炎天下での作業やスポーツをできるだけさけたほうがよいのは当然ですが、せざるを得ない特には、充分な日よけ、休息、水分補給、発汗しやすいような服の着用、無理して頑張ることのないような注意が必要です。 |
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■リウマチ(RA)因子 陽性といわれても……
リウマチという名前は病名としては比較的よく知られており、皆さんも一度は聞いたことがあるかと思います。一般にリウマチという言葉は関節が痛くなるような病気全般に使われているようですが、狭義の意味では慢性関節リウマチをさします。
リウマチ因子は慢性関節リウマチを診断する重要な検査ですが、この検査からだけで診断できるわけでなく、関節の症状やX線写真などを総合して判断されます。名前から誤解して健診でリウマチ因子陽性といわれたために、リウマチではないかと外来を受診する人が時々見受けられますが、リウマチ因子は健常者でも時に陽性となることが知られています。また、リウマチ以外の病気(ウイルス性疾患や肝硬変、他の膠原病)にも比較的高率に検出されます。ただ、リウマチ因子が高値を示す人は慢性関節リウマチになる可能性がつよくなるといわれており、他の膠原病や肝臓病を鑑別する意味でもこれに関する追加検査を一度おすすめします。
なお一度も関節痛や腫腸のない慢性関節リウマチはありませんので、リウマチ因子が陽性であっても関節症状のない人は慢性関節リウマチを心配する必要はありません。もし疑問があるようなら自己判断せず、医療機関にご相談ください。 |
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■胆石症
胆石は、健診では超音波検査の普及に伴い、よく指摘される所見のひとつですが、わが国全体でも食生活における脂肪摂取量の増加とともに、増大傾向を示しています。
また、胆石は存在部位により胆のう結石、胆管結石、肝内結石、成分からはコレステロール結石、ビリルビン結石などに分類されますが、わが国も欧米のようにコレステロール結石が多くなってきました。一方、胆石は男性よりも女性に多い疾患ですが、肥満、高脂血症の人はコレステロールが増加し、胆石になりやすいので注意を要します。胆石の方のうち、約半数は無症状ですが、残りの半数は上腹部痛、発熱、悪心・嘔吐などの症状を呈します。発症は過食、アルコール、ストレス等が誘因となることが多いのですが、典型例では、通常油ものを多く食べた2〜3時間後に腹痛をおこします。ただ黄疸の長引く場合は、重度の感染症を併発している可能性もあり、早急な治療をしないとショックに陥ることがあります。
胆石の治療法の選択にあたっては、石の種類、大きさ、数、部位を正確に把握して決定することになりますが、現時点での治療法として、経口胆石溶解療法、対外衝撃波による胆石破砕療法、内視鏡的胆石除去手術、腹腔鏡下胆のう摘出手術、開腹による胆のう摘出手術があげられます。
最後に、胆石の約1割に胆のう癌を合併するといわれていることもあり、症状のある方は、特に一度医療機関にて受診されることをお勧めします。 |
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