亀井 博史 代表（音楽教室 フィルハーモニー)のインタビュー

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

子供の頃、姉がピアノを習っていて、それを後ろで見たり聴いてたりしてたのが音楽との最初の出会いだったと思います。高校を卒業後、「音楽を習いたい」という気持ちで、まずはジャズの専門学校に進みました。そこでの授業でクラシック音楽を初めて真剣に聴くこととなり、「これだ！」と感じて、専門学校を卒業し、改めて音楽大学に行くことになったんです。
私は作曲を専門としており、大学在学中からこれまでにアーティストや高等学校の校歌の提供、映画やミュージカルの音楽監督等を務めてきました。『音楽教室フィルハーモニー』は2012年の6月にオープンしました。一生を通じて楽しむことの出来る音楽を、私たちと一緒に始めましょう！

『音楽教室フィルハーモニー』の概要をご説明ください。

当校ではピアノを始めとして、フルート、ボイストレーニング、音楽大学受験対策など、様々なコースをご用意しています。なかで私自身の専門は作曲ということになりますが、作曲は皆さんが思われるほど難しいものではありません。音楽は建築と一緒で、建てる方法を学び、そのルールを理解しさえすれば、あとはその土台の上に自分の味付けをしていくというだけのことです。皆さんも普段、鼻歌を歌うなんてことがあると思いますが、そこに土台を付けていくことで、それだけでちゃんと作曲になるものなんです。
この他、音楽教室としてはあまり馴染みのないプログラムにリトミックがあります。幼児教室のイメージが強いリトミックですが、当校では音楽大学で専門に学んだ講師の指導のもと、みんなでお歌を歌ったり、リズムに合わせて身体を動かしたりといった音楽を全身で感じることの出来るプログラムをおこなっています。“できる”が1つ、また1つと重なる瞬間と言いましょうか、リトミックは子供たちの成長が手にとるように感じることの出来るプログラムです。

指導をされる際に心掛けていることを教えてください。

教室に通ってくださっている生徒さんの目的は様々です。「ピアノを習いたい、弾いてみたい」というお子さんがいれば、「学校の音楽の授業で困らないように・・・」といったご要望もあります。また、これが大人の方になれば、もっとダイレクトに「この曲をこの楽器で弾いてみたい」といった目標もあるんですね。お子さんに対しては基礎的なことから指導していくことが多くなりますが、大人の方の場合は基礎を踏まえつつ、遠回りをしているような感じを抱かれないような指導が求められます。その方のご希望に沿えるような臨機応変な指導をいつも心掛けています。

生徒さんの演奏をCDにされているそうですが？

何かしらの目的を達成するためにここに音楽を習いに来られているわけですが、その想い出を形にしていただきたいと思っています。それがレコーディングになります。弾きたい曲が何曲かたまっていけば、それを実際にスタジオで収録し、編集をして1枚のCDという形にしていきます。ジャケットも含めてのことですね。写真のアルバムのように、その音楽版といったところです。
多くの人が受験などで、一時であれ音楽から離れることになります。とはいえ、これまでの経験が全くの無になることは音楽に携わっているものとしては寂しい気がします。何かしら目に見える形に残すことで、いつかまた音楽を始めるきっかけになるようにと考えています。

最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。

クラシックのコンサートやジャズコンサートに足を運ばれたのはいつ以来でしょうか。普通に暮らしている中では、なかなか音楽にふれあうことの出来る機会というのは限られてくると思うんです。まして今は、小学校や中学校での音楽の授業の時間が減ってきている状況です。『音楽教室フィルハーモニー』はそもそも、子供たちに小さい頃から色々な音楽にふれてもらいたいという思いで始めたものです。「聴く」「演奏する」「作る」音楽には様々な楽しみ方があります。たくさんの音楽にふれることで、その楽しみはさらに奥深いものになっていきます。この音楽教室が皆さんの生活をさらに豊かなものにする音楽への扉となっていければと考えています。

※上記記事は2012.10に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。