石井 努 院長(あおば鍼灸治療院)のインタビュー

あおば鍼灸治療院 石井 努 院長

あおば鍼灸治療院 石井 努 院長 TSUTOMU ISHI

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

子供の頃から医療系の仕事に携わりたいと考えていました。大学に進学しようと決めた際、選んだのが当時鍼灸の大学としては日本にただ一つしかなかった、京都の明治鍼灸大学(現明治国際医療大学)でした。大学では鍼灸や東洋医学について勉強し、卒業後は大学付属病院で2年間過ごしました。大学在学中よりは卒業後に付属病院で臨床や研究をやっていた頃の方が鍼灸の世界が面白くなり、東洋医学についてより興味を持つようになりました。
研修を終え、その後をどうするかという時、教授の方に千葉の病院で鍼灸科を立ち上げるので手伝ってくれる人を探しているというお話をいただき、そちらに行く事になりました。かねてから関東で仕事がしたいという希望を出していたので、その時は本当に嬉しかったですね。
その病院の鍼灸科の立ち上げがひと区切りした頃、色々な経緯があり、あおば整形外科の宮田院長のもと鍼灸とリハビリの先生として働く事になりました。
その後、鍼灸のニーズが増えてきたので、あおば鍼灸治療院を開院いたしました。

京都での学生生活の思い出で印象に残っていることをお聞かせください。

通っていた大学は京都市ではなく丹波地方の辺り一面が山というド田舎にありましたので、学生生活は自然の中で過ごすという感じでした。ですから普通の大学生のキャンパスライフといった感じではなかったんです(笑)。遊びと言えば日本海側の海へ泳ぎに行ったり、山でスキーをしたりと、大自然をエンジョイするといった感じです。おかげで田舎が好きになりました(笑)。今でも都内に住むよりは自然が沢山あるところに住みたいなと思っています。またその時お世話になった麻酔科の先生が山の中や自然の中を歩くといった治療をされていました。治療の一環として「歩く」という事をしていたのです。
大学の病院に入院されている患者さんはあっちに行ってはダメ。こっちに行ってはダメ。といった病気自体が慢性で経過も長く重い症状の方が多かったのです。そのような方が自然の中を歩いているうちにスーっと良くなるという事はないのですが、メンタル的な部分が元気になったという方が多くいらっしゃいました。
自然の中を歩く事で症状がゼロになる訳ではありませんが、自分の病気を受け入れる事ができるようになるなど、自然と人間との関わりがいかに大切であるかを麻酔科の先生から学びました。いまでも自然が好き、自然の中で暮らしたいというのは自然が人間にもたらす影響の大切さを学んだからかもしれませんね。

こちらの治療院はどのような患者さんが多いですか?また、どのような症状の方に鍼治療がお勧めですか?

京都にいた頃は年配の患者さんが多かったのですが、ここでは下階が整形外科ということもあり、運動器系の患者さんが多いですね。また鍼灸というのはそれ以外にも婦人科系の疾患にも良いので、女性の方も多くいらっしゃいます。その他にも夜泣きや夜尿症のお子さんや老若男女問わず様々な患者さんがいらっしゃいます。
当院を含め他の鍼灸治療院には、不妊治療をされる女性が多く来られますが、特に当院には薬が使えず、逆子や腰痛でお悩みの妊婦さんも多くいらっしゃいます。
当院では妊婦さんに、逆子が治った後や腰痛が軽くなった後でも鍼灸を続けていただく事をお勧めしています。というのもあまり皆さんに知られていませんが、妊婦さんが鍼灸を続けられることで出産が楽になり安産になることが多いのです。また、産後の肥立ちも良くなりますので是非妊婦さんには続けることをお勧めしたいと思います。
鍼灸といえば初めての方は鍼が怖いといわれますが、何故みなさんが怖いのかというと鍼を注射針や縫い物針のように想像されているからだと思うんです。そんなに太くて長いものではありません(笑)。当院では日本の鍼で和鍼という髪の毛くらいの太さの鍼を使用し、症状によっては深さや刺激を変えていますのでどうぞ安心していらして下さい。

石井院長の今後の展望をお聞かせください。

地域の方々の鍼灸に対する認知度がまだまだ低く、鍼が初めての方や怖いといったイメージをお持ちの方にも鍼灸をもっともっと知って頂きたいと思っています。鍼灸も決して万能ではありませんが、鍼灸が何に良いのか?何に効くのか?鍼灸の適用は何なのか?を含めて沢山の方に知っていただきたいと思います。西洋医学的に検査で引っかからないとか、原因が分からないといった症状等でお困りの方は是非一度、鍼灸を試されていただければと思います。
また整骨院と鍼灸院の違いが分からず、こんな時はどちらへ行ったらよいか分からないと迷われる方も多いとお聞きします。当院ではそういった方々に来院していただきやすいよう、できるだけ治療費も押さえています。
神経痛、リウマチ、五十肩、腰痛症、頸腕症候群、頸椎捻挫後遺症の症状にはドクターの診断書を持って来てくだされば健康保険も適用出来ますので是非ご活用ください。

最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。

鍼は決して怖いものではありませんのでお困りの事がございましたら是非一度、鍼灸をお試しになっていただければと思います。よく鍼が癖になるとか鍼が合う、合わないとか言われますがそんなことはございませんので、そういった事も安心してご相談ください。患者さんのお話をじっくりお伺いし、患者さん一人一人に合った治療をさせていただきます。施無畏を常に念頭におき、患者さんには安心して治療を受けに来て頂けるよう心がけ、勉強も怠らず長年で得た知識と経験で治療に当たらせて頂いております。身体の不調でお困りの方はどうぞお気軽にご来院ください。

※上記記事は2011.5に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

あおば鍼灸治療院 石井 努 院長

あおば鍼灸治療院石井 努 院長 TSUTOMU ISHI

あおば鍼灸治療院 石井 努 院長 TSUTOMU ISHI

  • 出身地: 静岡県
  • 趣味・特技: スポーツ、ジョギング
  • 好きな本・愛読書: 深い河(遠藤周作)
  • 好きな映画: 何でも観ます
  • 好きな言葉・座右の銘: 施無畏(仏教の言葉)
  • 好きな音楽: クラシック
  • 好きな場所・観光地: 海、沖縄

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