佐藤 英夫 院長(さとう歯科クリニック)のインタビュー

さとう歯科クリニック 佐藤 英夫 院長

さとう歯科クリニック 佐藤 英夫 院長 HIDEO SATO

大学卒業後、補綴(ほてつ)を専門に研鑽を積む。勤務医として幅広い症例を経験してスキルを磨き、「たまプラーザ駅」そばに開業。

歯科医を志されたきっかけについてお聞かせください。

子どもの頃は、趣味のスキーで生計を立てていけたらと考えたこともありました。しかし年齢を重ねるにつれて、より職業を現実的に考えるようになりますので、高校生の頃にはなんとなく理系に進もうと思うようになりました。そんなとき、幼いころに亡くなった父の診療所を見てみたくなりました。高校生の頃は、まだ診療所の建物は壊さずに残していたのです、診察室を見ていると、父が何を考えどのように診療にあたっていたのか知りたくなりました。また父がやり残したことがあるのなら、自分がそれを引き継いでやってみたい気持ちにもなったのです。父が亡くなったのは本当に幼い頃でしたので、わたしは仕事については何も知らずに育ちました。そのことが余計歯科医師への好奇心を駆り立てたのかもしれません。
大学の6年のカリキュラムを終えたのちは、母校の医局に進み補綴学を学びました。補綴学を選んだのは、最初から臨床を念頭に置いていたこともありましたが、やはり強い興味があったためです。補綴学ももちろん歯科医学は日々目覚しい進歩がありますので、勉強を続けないと追いついていけませんが、興味も尽きません。

3年間大学病院を勤務した後、日本鋼管の病院に勤務し、歯科部長を務めさせていただきました。7年間の勤務の間、さまざまな経験をさせていただいて現在のわたしがあります。当院は平成17年(2005年)に開設しました。

診療科目とスタッフ構成について教えてください。

一般歯科、小児歯科、インプラント、予防歯科、審美歯科、ホワイトニングです。非常勤で矯正とインプラントの専門の先生がそれぞれいらっしゃいますので、専門性の高い治療も当院で行うことが可能です。
矯正につきましては、月に2回(第2週の金曜日14:30~ 第3週の水曜日14:30~)で無料相談および治療を行っています。矯正治療のご意志が固まれば、あとはご希望とご予算をすり合わせて治療スケジュールを立てていきます。インプラント担当の先生は口腔外科出身の先生ですので、インプラントの知識以外にも外科的な知識も精通していらっしゃいます。オペのときは、先生とわたしの二人体制で担当しています。

先生は入れ歯、被せ物によって歯科技工士さんを選択しているとお聞きしましたが、その理由について聞かせて下さい。

近年予防歯科の普及により虫歯や歯周病による歯の喪失が減少し、入れ歯を使用する患者さんの数が減少しています。非常に良いことですが義歯の症例が減少することによって義歯をきちんと作製できる技工士さんの数も減少しています。当クリニックでは入れ歯の症例では入れ歯を長年作製している技工士さんに、被せ物の症例では被せ物を専門に作製している技工士さんに依頼をしています。
将来的に青葉区のみならず日本は超高齢化社会に突入していきます。
義歯を使用する患者さんが、現在よりも増えることは確実です。
私は熟練した技工士さんと各症例について勉強会をおこなっており、その知識、技術を若い次の世代の技工士さんに教えていくことと同時に私も一緒に成長できればと思っています。

「妊婦歯科健康診査」がありますが、妊婦さんの間では歯科治療に不安を持つ方もいらっしゃるそうですね。

妊娠に気づかれた方には市から「妊婦歯科健康診査」のご案内がありますので、このような検査があること自体は認知が行き届いているようです。しかし妊婦さんの間では、治療に使う薬剤やレントゲンが胎児に与える影響に不安を覚えて歯の治療を躊躇される方が多いようです。しかし妊婦さんが安心して使える薬はあります。むしろ歯が悪いことで食事がきちんとできませんと、赤ちゃんに必要な栄養が摂れませんし、妊婦さんご本人も体調を崩してしまいます。ですので、歯を治して胎児育成のためお母さんの体調管理が必要です。
妊婦さんが歯の事でお困りのようでしたら、どうか1人で悩まず、歯科医院で相談していただきたいのです。

診察で心がけていることと、地域のみなさまへのメッセージをお願いします。

心がけておりますことは、やはり丁寧な説明です。患者さんはわからないことがあっていらっしゃいます。ですので、ご納得いただけるまで根気よく丁寧に説明いたします。怖いのは、長年やっていて治療が「流れ作業」になってしまうことです。そのためにも複数の選択肢をご提示し、現在行っている治療の内容をきちんとお伝えしていかなくてはなりません。また勉強会に頻繁に足を運んで新しい技術を習得することも肝要です。
「口の健康」は「身体の健康」の入り口です。口がきちんと機能しませんと、のちのちは身体の健康を損ないます。歯科医師は健康の手助けをするために存在し、みなさまの健康の質(QOL)を向上するためのお手伝いをしたいと考えています。どうかお気軽にご相談ください。

予防医療の観点から、当院では「サリバテスト」という検査をして、患者さんの唾液に含まれる細菌の数や、唾液の酸性度をチェックしています。虫歯や歯周病は「生活習慣病」ですので、このテストのデータを元に食事や睡眠の指導をさせていただいています。かつては削ったり抜いたりする治療が主流でしたが、現在は歯をできるだけ残す治療にシフトしています。

またお子さんの歯磨き指導にはちょっとした「お楽しみ」があります。牛乳由来の「リカルデント」を配合した歯磨きペーストを、6種類程度ご用意しています。定番のいちご味、バナナ味のほか、ヨーグルト味、バニラ味、チョコレート味などもあります。

※上記記事は2021年10月に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

さとう歯科クリニック 佐藤 英夫 院長

さとう歯科クリニック佐藤 英夫 院長 HIDEO SATO

さとう歯科クリニック 佐藤 英夫 院長 HIDEO SATO

  • 出身地: 横浜市
  • 趣味・特技: 釣り、スキー、自転車ツーリング
  • 好きな本・愛読書: 釣り雑誌など釣りに関連するもの。開高健の著書にも一時期ハマりました。塩野七生の西洋史シリーズも好きです。
  • 好きな映画: 「ニュー・シネマ・パラダイス」(1988年、伊Les Films Ariane)
  • 好きな音楽・アーティスト: 主に洋楽。オアシス、エアロスミス、ニルヴァーナなど、80年代の洋楽が好きです。
  • 好きな言葉・座右の銘: 初心忘るべからず
  • 好きな場所・観光地: 英国の田舎

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